三つ目の質問
Ellisは金縛りのように動けない夢の中で、揺り椅子から立った少年がベッドへ近づくのを見た。数日後、別の夢に少女が現れ、少年は死者のデイビッドだと教える。午前零時に現れたら、『Dear David』と呼びかけて二つまで質問できる。ただし三つ目を尋ねれば殺される。
次の夢でEllisは、デイビッドが店で事故死したのか、頭へ何が落ちたのかを尋ねた。少年は棚が倒れてきたと答える。続けて、誰が棚を押したのかと口にしてしまう。三問目だった。デイビッドは黙り、Ellisは目を覚ました。事件を検索しても、少年に当てはまる記録は見つからない。

語りの移り変わり
- 2017年8月7日Adam Ellisがデイビッドと奇妙な猫の行動について最初の連続投稿を始める。
- 2017年8月28日無人の部屋で揺り椅子が動く監視カメラ映像を公開する。
- 2017年12月眠るEllisへ少年が近づく連続写真が投稿される。
- 2018年2月短い『everything is fine』の投稿後、連載は事実上終わる。
- 2023年連載を原案とする映画『Dear David』が公開される。
午前零時の猫と揺り椅子
上の階へ引っ越してしばらくすると、二匹の猫が四夜続けて午前零時に玄関へ集まり、扉の隙間を見つめた。のぞき穴の外を撮ると、人影のようなものが写る。睡眠記録アプリには夜中の物音が残り、インスタントカメラで廊下を撮った写真だけが真っ黒になった。Ellisは読者の提案で塩やセージも試した。
旅行中の猫を確認するため設置したカメラは、誰もいない部屋で緑の揺り椅子が動く様子を録画した。壁の飾りが落ち、猫が見えない何かへ前脚を伸ばす。更新のたび、読者は画像を明るくし、暗い場所に顔や小さな姿がないか探した。Ellis自身が見落とした形を、返信した人が先に見つけることもあった。

連続写真に近づく少年
十二月、Ellisは自分が眠る夜に一定間隔で撮影するカメラを用意した。公開された連続写真では、ベッド脇の椅子に小さな影が座り、次の写真で立ち上がり、少しずつカメラへ近づく。最後には、へこんだ頭を持つ顔が画面の手前にあった。その後の更新は以前より短くなり、翌年二月には小文字で『everything is fine』とだけ投稿された。
連載は二〇一七年八月から十二月を中心に続き、写真、動画、音声、読者からの返信が一つの記録になった。Ellisは実際に起きたことだと述べた一方、読者へ幽霊の存在を納得させるつもりはなく、自分の経験を書きたかったと話している。二〇二三年には、Twitterでの連載を原案とする映画『Dear David』が公開された。






