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奇怪千万現代怪異資料館ベッドの下の男
FILE 35 / 室内・侵入

ベッドの下の男

べっどのしたのおとこ

安全な寝室の死角に潜む侵入者

一人暮らしの女性の部屋へ、友人が遊びに来た。二人で話している途中、友人は急に表情を変え、『家に忘れ物をした。一緒に来て』と言い出す。部屋の主は、すぐ戻るなら一人で行けばいいと笑った。それでも友人は腕をつかみ、返事を待たずに外へ連れ出した。通りまで来たところで、ようやく理由を話す。ベッドの下に、刃物を持った男が隠れていた。

ホテルのベッド下の暗がりに見知らぬ靴と二つの反射だけがある
ホテルのベッド下の暗がりに見知らぬ靴と二つの反射だけがある

目が合っても声を上げない

来客は、床へ落とした物を拾おうとした時にベッドの下をのぞく。暗がりには男が腹ばいになり、こちらを見ていた。手には包丁がある。来客が驚いたと気づけば、その場で襲われるかもしれない。彼女は何も見なかった顔で立ち上がり、忘れ物を理由に家主を部屋から出そうとする。

廊下や路上まで離れてから警察へ連絡し、男は逮捕される。男が『あの女が気づいたと分かっていたら二人とも殺した』と話す結末もある。別の版では、警察が到着した時には男は消え、ベッドの裏側に刃物の傷だけが残っている。

帰宅した暗い寝室でベッド下に潜む二つの目だけが見える場面
帰宅した暗い寝室でベッド下に潜む二つの目だけが見える場面

語りの移り変わり

  1. 20世紀後半欧米で、寝室に侵入者が潜む複数の都市伝説が採録される。
  2. 1990年代以降日本の都市伝説集やテレビで、友人がベッドの下の男を見つける形が広まる。
  3. 2000年代以降掲示板や投稿サイトで、恋人、配達員、ホテルを使う版が流通する。

恋人やタクシー運転手が助ける版

家主と来客の関係は、話す人に合わせて変わる。恋人の部屋を訪ねた男性が、床へかがんだ時に男を見つけ、コンビニへ行こうと誘う版。配達員が玄関から室内の異変を察し、荷物の受け取りに身分証が要ると言って住人を外へ出す版もある。

ホテルを舞台にすると、ベッドの下から臭いがするという別の都市伝説と接続する。宿泊客がフロントへ苦情を言い、従業員がマットレスの下から遺体を見つける話である。隠れている生きた男と、すでに置かれた遺体は別の筋だが、日本の再話では題名が混同されることがある。

帰宅した成人が寝室入口の見慣れない靴跡に気づき、ベッドへ近づかず退く場面
自分でベッド下を確かめず、異変に気づいた時点で部屋を離れる

寝室のすぐ下にいる人

欧米には、眠る女性がベッドの脇へ手を垂らし、飼い犬に舐めてもらう話がある。翌朝、犬は別の場所で死んでおり、壁には『人間も舐められる』と書かれている。侵入者が寝室にいた点は似ているが、来客が機転を利かせて住人を救う『ベッドの下の男』とは展開が違う。

日本では1990年代以降の都市伝説集やテレビ番組、ネット掲示板で繰り返し紹介された。携帯電話が普及すると、来客が家主へ無言でメッセージを送り、一緒に逃げる版も現れる。それでも、男を刺激しないために平静を装う場面は変わらない。

住戸外の明るい廊下で成人が信頼できる友人と合流し、ロビーへ向かう場面
説明しにくい状況でも、一人で戻らず人のいる場所へ移る
一人暮らしの女性が友人からの電話中に、ベッドの下から刃物を握る男の手が伸びるのを見る
一人暮らしの女性が友人からの電話中に、ベッドの下から刃物を握る男の手が伸びるのを見る
女性が部屋を逃げ出した直後、刃物を持つ男がベッドの下から這い出して開いた扉を見る
女性が部屋を逃げ出した直後、刃物を持つ男がベッドの下から這い出して開いた扉を見る
SOURCES

主な参考資料