ベッドの足元にいたもの
語り手の一家は、米国北東部で休暇を過ごしていた。夜中に目を覚ますと、ベッドの足元に青白い生き物がうずくまっている。暗闇に目が慣れた夫婦が互いの顔を見た瞬間、それは立ち上がり、廊下へ飛び出した。娘の部屋から悲鳴が上がる。駆けつけると、傷を負った娘は、あれはレイクだ、と口にした。やがて娘は命を落とし、生き物はその場から消えた。
数か月後、語り手は同じものを見た人がいないか調べ始める。集まった資料には、一六九一年に船員が残した日誌、一八八〇年のスペイン語の日記、一九六四年の遺書が含まれていた。どれも、眠りのそばに立つ裸の人型と、その姿を二度と見たくないという恐怖を書き残している。

語りの移り変わり
- 2005年末4chanで怪物の設定を作る相談が行われる。
- 2006年寝室での遭遇と古い記録をつないだ怪談が掲示板に現れる。
- 2000年代後半転載、画像、動画を介して『ザ・レイク』の名が定着する。
- その後森で目撃される未確認生物としての話も加わる。
録音機が拾った声
語り手は、怪物が三度ベッドを訪れたと書く。次に来たときの証拠を残すため、枕元に録音機を置いた。ある夜、目を覚ました彼女は、顔から十センチほどのところにレイクがいるのを知る。動けないまま目を閉じ、娘の声に似た言葉を聞いた。録音には、その後に走り去る音と、語り手が助けを求める声が残った。本文は、レイクがまた近くへ来ていると告げるところで終わる。
古い日記や新聞記事を引用する形は、怪物が何世紀も前から目撃されていたように感じさせる。ただし、本文中の資料を所蔵する図書館や原本は示されていない。異なる年代の証言も、二〇〇六年ごろにまとめられた創作の一部である。

掲示板で決まった怪物の姿
発端は二〇〇五年末、4chanの匿名掲示板で交わされた、新しい怪物を作ろうという相談だった。当初は三つの目を持たせる案や、口を付けない案まで出ていた。参加者が名前、体つき、現れ方を持ち寄り、白く痩せた四つん這いの生き物へまとまっていく。二〇〇六年にはSomething Awfulなどへ遭遇談が掲載され、後に『The Rake』として各地へ転載された。
その後は画像や動画も作られ、森に潜む怪物として扱う話が増えた。夜間撮影の動物や、皮膚病で毛を失った獣の写真がレイクの実写画像と呼ばれることもある。初期の本文で一家を襲った寝室の怪物と、森を歩く未確認生物という後年の姿は、同じ名前のもとで少しずつ混ざっていった。






