市場坂橋と妙音沢

埼玉県

※肝試し等の行為を助長する意図はありません。心霊スポットとされる場所の多くは私有地や立入制限区域を含む場合があります。必ずルールとマナーを守り、近隣住民への配慮を忘れずに。

はじめに

どうも、奇怪千万です。

今回ご紹介するのは、埼玉県新座市にある二つの心霊スポット、「市場坂橋」と「妙音沢」です。

この二か所、実は目と鼻の先にあります。距離にしてわずか100メートルほど。つまり「一粒で二度おいしい」ならぬ「一晩で二度怖い」を狙えるお得なスポットなんですね。お得かどうかは人によりますが。

市場坂橋は、埼玉県の心霊スポットのなかでもかなりの古参として知られています。
橋の袂に鎮座するお地蔵様にまつわる怪異譚は、2000年代初頭からインターネット上で数多く語り継がれてきました。
一方の妙音沢は、環境省の「平成の名水百選」にも選ばれた美しい湧水地でありながら、夜になるとその表情を一変させるという、いわば二面性を持った場所です。

昼はパワースポット、夜は心霊スポット。
なかなかに忙しい場所ですね。

私は2022年10月、事前の昼間のロケハンと地元住民への聞き込みを経て、深夜2時過ぎにホンダ・スーパーカブ110でこの地を訪れました。今回はその検証記録と、丹念に集めた怪異・怪談・都市伝説の情報、そして地元で耳にした二つの怖い話をお届けします。

市場坂橋とは何か

場所と概要

市場坂橋(いちばざかはし)は、埼玉県新座市馬場三丁目付近にある、黒目川に架かる橋です。
正確には現在の橋は「新市場坂橋」と呼ばれ、そのすぐ脇に旧市場坂橋が残っています。
旧橋は現在、歩行者専用となっており、車両の通行はできません。

新市場坂橋は、市内循環バスの運行ルートを確保するために建設されたもので、旧橋よりも幅員が広くとられています。
注目すべきは、この新しい橋がまるで「何かを避けるように」崖を削って架けられている点です。その「何か」とは、橋の袂に鎮座するお地蔵様のこと。これについては後ほど詳しく触れます。

市場坂の歴史的背景

「市場坂」という地名は古くからこの周辺に存在しています。新座市の公式情報によれば、市場坂遺跡として旧石器時代から縄文時代の遺構が確認されており、約3万年前のナイフ形石器や細石刃が出土しています。

3万年前から人が暮らしていた場所です。途方もない時間のなかで、どれだけの命がここで生まれ、終わっていったのか。心霊的な「何か」が積もっていても不思議ではありません。

新座市の市名は758年に設置された「新羅郡」に由来し、渡来人が入植した地域とされています。東京都練馬区と隣接するベッドタウンの地中に、数万年分の歴史が眠っているわけです。

お地蔵様の謎

交通事故と建立の経緯

市場坂橋が心霊スポットとして語られる最大の理由は、旧橋の袂に鎮座するお地蔵様の存在です。

複数の地元住民の証言を総合すると、このお地蔵様は近隣の小学校に通っていた男の子(小学1~2年生だったとされる)が、市場坂のカーブ付近で白い乗用車にはねられ即死した事故を受けて、ご両親が建立したものと伝えられています。

ここまでなら、交通事故の慰霊のためのお地蔵様として珍しくはありません。問題はその後に起きた一連の出来事です。

当初、お地蔵様はカーブの内側に小屋もなく建てられていました。カーブの内側ですから、普通に考えれば車が突っ込むような位置ではありません。ところが、なぜか白い乗用車が何度も何度もお地蔵様に突っ込み、その度にお地蔵様を倒してしまったというのです。

地元で長年暮らしていた方の話では、記憶にある限りで6~7回は車が突っ込んでいるとのこと。ご両親はその度に小屋を大きくしていったそうですが、破壊は続きました。そしてついに、新市場坂橋がお地蔵様を「避ける」ように崖を削って建設され、ほぼ真上を橋が通る構造になったのです。

カーブの内側なのに繰り返し車が突っ込む。しかも白い車ばかり。「単にカーブがきつかった」という合理的な説明も成り立ちますが、「白い車ばかり」という点がどうにもひっかかります。

お地蔵様にまつわる怪異

お地蔵様をめぐっては、いくつかの怪異譚が伝えられています。

まず、「お地蔵様の腹に顔が浮かび上がる」という噂。5ちゃんねるの過去ログにも「お腹に顔が浮き出ていて、見たときの表情によって怪現象が起こる」「そこがコンクリで上塗りされている」という書き込みがあります。実際にお地蔵様の下半身には修復跡がありますが、これが「顔を消した跡」なのか「折れた部分の補修」なのかは意見が分かれます。

「お地蔵様の顔が笑ったり泣いたり怒ったりする」という目撃談もあります。ある住民は、25年前に友人5人で肝試しに行った際、お地蔵様の表情変化を目撃した友人が三日三晩原因不明の高熱を出し、その間の記憶が全くなかったと語っています。

さらに「おなかに次に死ぬ人の顔が浮かぶ」「笑うのを見るとその人は死ぬ」という噂が、近隣の小学校の子どもたちの間で語り継がれていました。

焼身事件と橋の上の霊たち

旧市場坂橋周辺は、かつて「自殺の名所」として地元で知られていました。1988年頃にはお地蔵様の前で焼身事件が発生しています。しかも昼間、近隣の小学校の授業中に。当時、お地蔵様は小学校の6年生の教室から丸見えの位置にあり、第一発見者は児童と教員たちでした。

小池壮彦著『日本の幽霊事件』(メディアファクトリー)によると、旧市場坂橋では老婆と少女の霊が目撃されています。少女は中学生で、橋の上流で入水し、橋の下あたりで発見されたとのこと。64歳の老婆がこの場所で命を絶ったという記録も残っています。お地蔵様に注目が集まりがちですが、心霊現象の本体は橋のほうにあるのかもしれません。

5ちゃんねるには「市場坂付近で子供を抱いた女性の霊が目撃されている」という投稿もあり、児童の死亡事故との関連を想起させます。

写真撮影時の心霊体験

ある訪問者の体験も印象的です。
夜8時半頃にお地蔵様を携帯カメラで撮影したところ、シャッターを押した瞬間に女性の叫び声が聞こえた。
同行の友人二人も声を聞いたものの、三人とも声の方向がバラバラだったそうです。川の方向、小学校方面、左方向。しかも撮影画像に顔のようなものが二つ写り込んでいたとのこと。

深夜のパニック状態で方向感覚がずれるのは自然なことですが、三人が全く異なる方向を指し示したとなると、やはり引っかかるものがあります。

埼玉県心霊スポット 妙音沢
全国心霊マップによれば妙音沢(みょうおんざわ)は、新座市の黒目川沿いの雑木林を流れる沢。昔、盲目の琵琶法師が弁財天に秘曲を授かったという伝説があり、これが妙音沢の名前の由来になったそうだ。せせらぎが流れ、マイナスイオンにあふれるような場所な...

妙音沢の二つの顔

昼の顔:平成の名水百選

妙音沢(みょうおんざわ)は、新座市栄一丁目の黒目川沿いにある湧水地です。2008年に環境省の「平成の名水百選」に選ばれ、2004年には都市緑地法に基づく「妙音沢特別緑地保全地区」(約3.3ヘクタール)に指定されています。

斜面林の崖線から湧き出る大沢と小沢の二本の湧水が絶え間なく流れ、その水量は毎分約1トン。春にはこの土地の固有種であるミョウオンサワハタザクラ(2014年に発見された新種の桜)のほか、カタクリ、イチリンソウ、ニリンソウが咲き誇り、8月のお盆の頃にはキツネノカミソリが花を咲かせます。

2013年に木道が整備されてからは散策路としても親しまれ、週末にはバードウオッチングを楽しむ年配の方々や、家族連れで賑わう場所です。

ちなみに、名水百選に選ばれてはいますが、この湧水は飲料水としては不適当です。新座市のホームページにもはっきり「飲むことはできません」と記載されています。名水なのに飲めないというのは、なんとも皮肉な話ですが、住宅街の崖下から湧いている水ですから、衛生面を考えれば当然の措置でしょう。

「妙音沢」の名前の由来

「妙音沢」という名前には、ひとつの伝説が残されています。昔、盲目の琵琶法師がこの地を訪れた際、沢のほとりの弁財天から琵琶の秘曲を授かったというのです。弁財天はインドの河の女神サラスヴァティーを起源とし、日本では「妙音天」とも呼ばれてきました。

新座市内の法台寺には「妙音沢物語」という逸話と、弁財天が描かれた掛け軸が保管されています。琵琶法師が目覚めると弁財天の姿は消え、掛け軸だけが残されていたという話です。

弁財天は水に縁のある神であると同時に、嫉妬深い神としても知られています。「美しいもの」と「怖いもの」は紙一重。妙音沢が昼と夜で別の顔を見せるのも、弁財天の二面性を象徴しているようです。

夜の顔:心霊スポット

昼間はパワースポットですが、夜になるとこの場所は一変します。すぐ近くの旧市場坂橋で起きた事故や自殺の霊が沢にも影響を及ぼしているとされるのです。

報告されている心霊現象もなかなかに賑やかです。白い服の女性の霊が水面を漂い、目をそらした瞬間に消える。ピンクのロンTを着た女性が水の上を歩く。夜間にオーブが飛んでいた。写真に白いモヤが写り込んだ。背後から何者かに引っ張られる感覚。赤ちゃんの泣き声が聞こえる。

全国心霊マップには「16時ぐらいなのに怖かった。視界の端に黄色のアウターを着た老爺が見えた」というコメントもあります。一方、昼間に訪れた方は「清々しい」「年配の方がバードウオッチングしていた」と語っており、時間帯による印象の差が極端です。

埼玉県心霊スポット『市場坂橋&妙音沢』 #心霊スポット
心霊スポット情報提供元 全国心霊マップ 心霊​​ #オカルト #ホラー #一人肝試し

現地検証:深夜のスーパーカブ巡礼

2022年10月、深夜2時過ぎ。私はホンダ・スーパーカブ110にまたがり新座市へ。二か所が近接しているので一晩でまとめて調査できるという効率の良さがあります。心霊スポット巡りに「効率」を求めるのもどうかと思いますが、カブの燃費は良くても私の気力には限りがありますので。

なお、別日に昼間のロケハンで下見済み。地元住民への聞き込みも行っています。

市場坂橋の印象

率直に言って、ここは「ただの橋」です。怒られそうですが、心霊スポットとしての視覚的インパクトはそこまで強くない。新市場坂橋は普通の道路橋、旧橋も小さな歩行者専用橋で、深夜でも「うわ、怖い」と身構えるような外観ではありません。

ただ、「何もない」ことが逆に不気味でもあります。事故、自殺、焼身、繰り返し車が突っ込む地蔵。背後にあるエピソードを知ったうえで立つと、静けさが別の意味を帯びてくる。心霊スポットの怖さは、往々にしてこういう「文脈」のなかに潜んでいるものです。

この夜、私は市場坂橋で特段の恐怖体験はしませんでした。お地蔵様に手を合わせ、周囲を撮影し、橋の上を歩きましたが、心霊現象と呼べるものは確認できず。深夜2時の旧橋の上で、黒目川の水音だけがやけに大きく聞こえたのが印象的でした。

妙音沢の印象

続いて徒歩で妙音沢へ。市場坂橋からはすぐの距離です。

こちらは市場坂橋よりも物理的に怖い場所でした。とにかく暗い。木道のあたりは街灯がなく、ライト一つが頼り。特に危ないのは、川の近くに柵がない箇所があること。暗闇で足を滑らせたら黒目川にドボンです。これから行く方は足元にくれぐれもご注意を。冗談抜きで危ないです。

湧水の音は夜間でも聞こえていました。琵琶法師の伝説を思い出しながら耳を澄ましましたが、秘曲は聴こえず。水の音と虫の声だけでした。

心霊的な体験はこちらも特になし。暗いだけで、「足元が見えなくて怖い」という極めて現実的な怖さが勝っていた、というのが正直な感想です。別の日に改めて訪れたら何か体験できるだろうか。そんなことを考えながらカブのエンジンをかけました。

噂の出どころを考える

なぜ市場坂橋は心霊スポットになったのか

市場坂橋が心霊スポットとして認知された経緯には、いくつかの要素が絡み合っています。実際の交通事故死という「事実」。お地蔵様への車の突入という「異常な現象」。焼身事件や入水自殺といった「悲劇の連鎖」。これらが表情の変わるお地蔵様や腹に浮かぶ顔といった「超常的な解釈」と結びつき、心霊スポットの物語が形成されていきました。

小池壮彦氏の著書に取り上げられたこと、2000年代初頭のインターネット掲示板文化で多くの体験談が共有されたことも、全国的な認知度を高めた要因です。

なぜ妙音沢にまで心霊の噂が波及したのか

妙音沢単体では、心霊現象の発端となる大きな事件の記録は見当たりません。最大の理由は旧市場坂橋との近接性でしょう。わずか100メートルの距離にあるため、心霊の文脈が「延長」されたと見るのが自然です。

加えて、夜間の雰囲気。街灯がなく真っ暗で、うっそうとした雑木林に囲まれている。水音と木々のざわめき。人間の本能として、暗い水辺は恐怖を感じやすい環境です。琵琶法師と弁財天の伝説が場所に神秘性を付与していることも、怖さと表裏一体の聖性として作用しているのでしょう。

私なりの仮説

心霊肯定でも否定でもなく、中立の立場からの考察です。

この一帯が心霊スポットとして成立している核心は「水」と「死」と「土地の記憶」の三つにあると考えています。黒目川を軸に交通事故死、自殺、焼身が重なり、旧石器時代から3万年間人が暮らしてきた場所です。

科学的には、暗所での視覚的錯覚、水音による聴覚の錯誤、集団心理での恐怖の増幅など、多くの体験は合理的に説明がつきます。一方で、カーブの内側に繰り返し車が突っ込む現象など、割り切れない要素もある。

私はどちらの立場にも与しません。ただ、3万年の歴史と弁財天の伝説を背負ったこの土地に対して、少しの敬意を持っておくのは悪いことではないだろう、とは思っています。

地元で聞いた怖い話

ここからは、事前の聞き込みや取材のなかで集めた、この場所にまつわる二つの怖い話をご紹介します。
地元の方から聞いた話をもとに脚色を加えています。

怪談その一「水鏡の女」

これは、妙音沢の近くに住んでいるという50代の男性から聞いた話です。

「私がまだ小学生の頃ですから、もう40年近く前のことになります。あの頃は妙音沢のあたりに木道なんてなくて、ただの薄暗い雑木林でした。近所の子どもたちは皆、あの沢で遊んでいましたよ。湧水が綺麗でね、サワガニを捕まえたり、石を投げて遊んだり。

ある夏の夕方のことです。友達と二人で沢の近くで遊んでいて、ふと水面を覗き込んだら、自分の顔の隣にもうひとつ顔が映っているんです。長い黒髪の、女の人の顔でした。

びっくりして後ろを振り返ったけど、誰もいない。でも水面にはまだ映っている。しかもその女の人、笑っているんですよ。にこにこと。

怖くなって友達の腕を掴んで『見てみろ!』と言ったんですが、友達は『何もないよ』と。確かに、友達のほうから見ると、水面には友達自身の顔しか映っていなかったそうです。

私だけに見えていた。

その夜から一週間ぐらい、毎晩同じ夢を見ました。あの沢のほとりに立っていて、水面を覗き込むと女の人がいる。女の人が手を伸ばしてきて、私の手首を掴む。冷たい。ものすごく冷たい。引っ張られそうになるところで目が覚める。

一週間経ったらぴたりと止みました。

今になって思うのは、あの女の人はたぶん、寂しかったんだろうなということです。ずっとあの水のなかにいて、誰かに気づいてほしかったんじゃないですかね。気づいてもらえたから、一週間で満足して帰っていった。そう思いたいですよ。

ただ、あれ以来、私は水面を覗き込むのが怖くなりました。何が映るか分かりませんから。今も、あの沢には近づきませんよ」

怪談その二「三度目の訪問」

こちらは、新座市在住の30代の男性から聞いた話です。

「市場坂橋のことは昔から知ってましたよ。地元じゃ有名ですから。で、高校のとき、友達四人で肝試しに行ったんです。最初は何も起きなくて、お地蔵さんにふざけて手を合わせて帰りました。

二回目に行ったのは大学生のとき。今度は夜中の1時ぐらいに行きました。旧橋を渡っていたら、橋の欄干に誰か座っているように見えたんです。白っぽい服を着た人影で、こちらに背中を向けていました。声をかけようとしたら、隣にいた友達が『帰ろう』と。友達も見ていたんですね。走って帰りました。

三回目。これが一番きつかった。

社会人になってから、仕事のストレスが溜まっていて、なんとなく深夜に車で市場坂橋のあたりを通ったんです。肝試しとかじゃなくて、本当になんとなく。たまたまその道を通っただけです。

橋を通過して、赤信号で停車したとき、バックミラーをふと見たら、後部座席に人が座っていました。

女の人でした。髪が濡れていて、うつむいていて、顔は見えません。

金縛りとか、そういうのじゃないんです。体は動く。でも振り返れない。バックミラー越しにしか見えない。

信号が青に変わったので、アクセルを踏みました。次の信号でもう一度バックミラーを見たら、もう誰もいませんでした。

怖かったのはその後です。帰宅して車を降りたら、後部座席のシートが濡れていたんですよ。水で。

雨は降っていませんでした。窓も閉まっていました。

翌日、念のためにお祓いに行きました。お坊さんに『水辺に関わる霊が寄ってきたのかもしれない。もうあの場所には近づかないほうがいい』と言われました。

それ以来、市場坂橋の近くは通りません。遠回りしてでも避けています。二度あることは三度ある、とか言いますけど、三度目で済んで良かったと心の底から思ってます」

スポット情報

市場坂橋(旧市場坂橋)

所在地:埼玉県新座市馬場3丁目8-14付近 最寄り駅:東武東上線 朝霞台駅から徒歩約30分。西武池袋線 大泉学園駅からバス利用可。駐車場:専用駐車場なし 備考:旧市場坂橋は歩行者専用。お地蔵様の祠は橋の袂に所在。新市場坂橋は車両通行可能。

妙音沢

所在地:埼玉県新座市栄1丁目12-15付近
最寄り駅:東武東上線 朝霞台駅南口から西武バス「ひばりが丘駅北口」行き、「新座高校」下車徒歩5分。西武池袋線 大泉学園駅から西武バス「新座栄」行き、「新座栄」下車徒歩5分。
駐車場:専用駐車場なし(自動車でのアクセスは推奨されない)
備考:木道あり(2013年整備)。
柵のない箇所があるため夜間の訪問は危険。湧水は飲用不可。

両スポットは100メートルほどの距離にあり、市場坂橋の脇から妙音沢へ向かう道があります。

埼玉県心霊スポット『市場坂橋&妙音沢』 #心霊スポット
心霊スポット情報提供元 全国心霊マップ 心霊​​ #オカルト #ホラー #一人肝試し

おわりに

市場坂橋と妙音沢。片方は事故と死の記憶が刻まれた橋、もう片方は名水百選にも選ばれた美しい湧水地。対照的なようでいて、黒目川という一本の水脈でつながっている二つの場所です。

深夜にスーパーカブで訪れた私の感想としては、「目に見える怖さ」はそれほどでもない。けれど「知ったうえで立つ怖さ」は確かにある。3万年前から人が暮らし、琵琶法師が弁財天に出会い、子どもが車にはねられ、人が焼け、人が入水した。その全部が地層のように積もっている場所に、深夜2時に一人で立っている。その「文脈の怖さ」は、なかなか他では味わえないものでした。

次にこの場所を訪れることがあれば、今度は別の季節にしたいと思います。夏の盛りか、あるいは冬の凍えるような夜に。季節が変われば、場所が見せる表情も変わるかもしれません。弁財天が秘曲を聴かせてくれるかもしれないし、お地蔵様が笑いかけてくれるかもしれない。

……後者は遠慮したいですけどね。

最後になりますが、この二つの場所に眠る全ての魂に、安らかな眠りがありますように

参考文献・情報源

小池壮彦『日本の幽霊事件』メディアファクトリー
新座市公式ホームページ「妙音沢特別緑地保全地区」
環境省「平成の名水百選」選定資料
新座市公式ホームページ「市場坂遺跡」
全国心霊マップ「妙音沢」「市場坂橋」
心霊スポットスレまとめ「新座市の怖い話」
路地裏:戦慄の心霊スポット「お客様の声【市場坂橋付近】」
朱い塚「旧市場坂橋」探索レポート 心霊スポット大図鑑「旧市場坂橋」 Wikipedia「新座市」「妙音沢」「弁才天」
新座市産業観光協会「清流『妙音沢』」

埼玉県心霊スポット 妙音沢
全国心霊マップによれば妙音沢(みょうおんざわ)は、新座市の黒目川沿いの雑木林を流れる沢。昔、盲目の琵琶法師が弁財天に秘曲を授かったという伝説があり、これが妙音沢の名前の由来になったそうだ。せせらぎが流れ、マイナスイオンにあふれるような場所な...

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