現存

福島県

不動山トンネル

福島県いわき市内郷にある『不動山トンネル(ふどうやまトンネル)』。もとは炭鉱の石炭を運ぶために掘られた鉄道トンネルで、一帯は江戸期から昭和に栄えた炭鉱街だった。西の石炭積載場から綴駅(現・内郷駅)を経て輸送が行われ、近くの不動堂へのつづら折りには水子供養の地蔵尊が並ぶ霊場がある。トンネル内の気配や足音、女性のため息、肝試し中の事故などが語られる。炭鉱と水子供養という土地の記憶を背景に、噂の出どころと調査者自身の体験を切り分けて整理した心霊スポット調査報告書。
福島県

豊間トンネル

福島県いわき市平豊間と平沼ノ内を結ぶ県道15号線の『豊間トンネル』。1970年開通、延長約120メートルの短いトンネルで、心霊スポットとして語られるが大きな事故や事件の記録は見当たらない。噂の核は約800メートル先の中田横穴にあると考えられる。これは6世紀末の装飾横穴墓(国史跡)で、1969年の県道新設工事中に発見され遺骨も出土した。向かいには昭和46年建立の供養塔があり、その碑文は幻影に怯えるなと説く。事故ではなく古代の墓の発見が噂の起点という構図を、資料と現地調査の両面から切り分けて整理した心霊スポット調査報告書。
福島県

鮫川河川敷公園

福島県いわき市植田町本町、鮫川の下流に整備された『鮫川河川敷公園』。鮫川は鮫川村を源流とし、いわき市錦町で太平洋に注ぐ全長約65kmの二級河川で、春は桜、夏は花火大会でにぎわう市民の憩いの場である。一方で、上流から水死体が流れ着く場所だったという言い伝えや、野焼きで焼け死んだ狸を供養する狸塚の近くに女の霊が出る話、夏の夜に花火中の若者が異形を目撃した体験談などが語られてきた。川と死の近さ、供養塚、噂の出どころを資料と現地調査の両面から切り分けて整理した心霊スポット調査報告書。
愛知県

玉野橋

愛知県春日井市玉野町、玉野川渓谷(庄内川渓谷)に架かる『玉野橋(たまのばし)』。橋の対岸には東海屈指の廃墟として知られる元高級旅館・千歳楼がそびえ、JR定光寺駅にも近い。千歳楼は2003年に倒産後オーナーが失踪し未解体のまま残り、不審火や2012年の白骨遺体発見など現実の出来事が報じられてきた。玉野橋は廃墟を一望できる展望点として心霊スポット化し、幽霊目撃や通信異常などの噂が語られる。橋と渓谷一帯の事実と噂を資料と現地調査の両面から切り分けて整理した心霊スポット調査報告書。
愛知県

長久手古戦場公園

愛知県長久手市武蔵塚にある『長久手古戦場公園』。天正12年(1584年)の小牧・長久手の戦いの主戦場跡で、国の史跡に指定されている。園内には池田恒興・元助親子の戦死地とされる勝入塚と庄九郎塚があり、近くには鬼武蔵こと森長可が討死した武蔵塚、郷土資料室もある。落ち武者や首のない武者、甲冑の亡霊、現代の自殺者の霊など噂が多く、東海でも名の知れた心霊スポットとされる。戦いの史実と噂の出どころを資料と現地調査の両面から切り分けて整理した心霊スポット調査報告書。
愛知県

桶狭間古戦場公園

愛知県名古屋市緑区桶狭間にある『桶狭間古戦場公園』。永禄3年(1560年)、織田信長が約3千の兵で今川義元の大軍を破り義元を討ち取った桶狭間の戦いの地で、義元戦死地として整備され、信長と義元の像や慰霊碑が置かれている。古戦場一帯には戦評の松や七ツ塚などの戦跡が点在し、落ち武者の霊や義元の亡霊、さわると祟る木といった噂が古くから語られてきた。戦いの史実と噂の出どころを資料と現地調査の両面から切り分けて整理した心霊スポット調査報告書。
愛知県

血の池公園

愛知県長久手市城屋敷にある『血の池公園(ちのいけこうえん)』。名の由来は天正12年(1584年)の小牧・長久手の戦いにある。家康方の渡辺守綱らが血のついた槍や刀を洗った池とされ、毎年合戦のあった4月9日に水が赤くなるという伝説が残る。池は後に埋め立てられ昭和60年に公園として整備された。古戦場一帯と地続きのため落ち武者の霊などの噂もあるが、心霊体験談自体は多くない。名前の由来と噂の出どころを史料と現地調査の両面から切り分けて整理した心霊スポット調査報告書。
愛知県

神様池

愛知県大府市宮内町、神様池公園として整備された農業用ため池『神様池(かみさまいけ)』。江戸時代以前に水源確保のため造成され、長く地域の農業を支えてきた。一時は生活排水やゴミで環境が悪化したが、平成20年の保存会結成と水環境整備事業で憩いの場へ再生した。一方で、溺死した女性の霊や浮遊霊の目撃談、近隣社宅での自殺多発説など心霊の噂も語られる。池の歴史と噂の出どころを資料と現地調査の両面から切り分けて整理した心霊スポット調査報告書。
福島県

高麗橋(幽霊橋)

福島県いわき市、JRいわき駅にほど近い国道399号上の小さな陸橋『高麗橋(こうらいばし)』。別名は幽霊橋。架設工事での度重なる橋梁崩落が名の起点とされ、すぐ西の磐城平城跡には戊辰戦争の戦死者や丹後沢の人柱伝説が眠る。深夜に下の国道を走ると女性の霊が車に落ちてくる、振り返ると憑かれるといった噂が語り継がれてきた。名前の由来、城跡の史実、飛び降り説の出どころを資料と現地調査の両面から切り分けて整理した心霊スポット調査報告書。
静岡県

旧三津坂隧道

静岡県沼津市内浦三津の旧三津坂隧道について、明治29年完成で現存する伊豆最古のトンネルという史実と、古い隧道に霊が出るとされる噂を切り分けて整理した心霊スポット調査報告書。石工による巻石工法や井上靖『しろばんば』に登場する来歴、トンネル以前から続く古道としての往来の記憶をたどり、固有の事件が乏しいのに怪談が語られる理由を、時間の厚みと廃隧道の空気から現地調査をもとに考察した。
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