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【心霊体験談】第3話 エレベーター

カクヨム掲載「心霊体験談短編集」の導入記事です。実話・体験談・聞き書きをもとに、読み物として脚色を加えた怪談として扱い、全文転載はせず冒頭のみ掲載しています。

この話について

これは15年以上前、僕と当時付き合っていた彼女が体験した話です。 場所は東京練馬区にある某巨大団地。 名前は出せませんが、地元ではかなり有名な団地で、同じような建物が何棟も並んでいます。 彼女の実家が、その中の一棟にありました。 建物は14階建て。 古い公団住宅で、外廊下タイプ。 夜になると、どの棟も似た形なので、初め…

冒頭抜粋

これは15年以上前、僕と当時付き合っていた彼女が体験した話です。
場所は東京練馬区にある某巨大団地。
名前は出せませんが、地元ではかなり有名な団地で、同じような建物が何棟も並んでいます。

【心霊体験談】第3話 エレベーター:これは15年以上前、僕と当時付き合っていた彼女が体験した話です

彼女の実家が、その中の一棟にありました。

建物は14階建て。
古い公団住宅で、外廊下タイプ。
夜になると、どの棟も似た形なので、初めて来る人はほぼ確実に迷う。

ただ、その棟で一番印象に残るのがエレベーターでした。

【心霊体験談】第3話 エレベーター:これは15年以上前、僕と当時付き合っていた彼女が体験した話です

かなり古い型のエレベーターで、
動くときに

ゴウン……

という重い音がする。

【心霊体験談】第3話 エレベーター:これは15年以上前、僕と当時付き合っていた彼女が体験した話です

中の蛍光灯も少し暗くて、
天井の換気扇がカラカラ回っている。

そして、妙に気になったのが

階数ボタンの擦れ方でした。

全部古いんですが、特に

【心霊体験談】第3話 エレベーター:場所は東京練馬区にある某巨大団地

13階と14階のボタンだけ、やけに削れている。

僕がそれを見て

「ここ、よく押されるんだね」

【心霊体験談】第3話 エレベーター:夜になると、どの棟も似た形なので、初めて来る人はほぼ確実に迷う

と言うと、彼女は軽く笑って

「だって14階まで階段なんて無理でしょ」

と言いました。

【心霊体験談】第3話 エレベーター:かなり古い型のエレベーターで、 という重い音がする

確かにそうだと思って、
そのときはそれ以上気にしませんでした。

その日、僕は彼女の家に遊びに行っていました。

夜ご飯もいただいて、
彼女の母親とも少し話をして。

【心霊体験談】第3話 エレベーター:そして、妙に気になったのが 階数ボタンの擦れ方でした

気づけば時間は夜11時過ぎ。

終電もあるので、
そろそろ帰ることにしました。

彼女が

「下まで送るよ」

【心霊体験談】第3話 エレベーター:「ここ、よく押されるんだね」 と言うと、彼女は軽く笑って 「だって14階まで階段なんて無理でしょ」 確かにそうだと思って、 そのときはそれ以上気にしませんでした

と言ったので、二人で家を出ました。

夜の団地は、昼間と全然雰囲気が違います。

廊下は静かで、
遠くで誰かがドアを閉める音だけが響く。

【心霊体験談】第3話 エレベーター:と言うと、彼女は軽く笑って 「だって14階まで階段なんて無理でしょ」 確かにそうだと思って、 そのときはそれ以上気にしませんでした

14階の廊下は特に静かでした。

住んでいる人が少ないのか、
人の気配がほとんどない。

僕たちはエレベーターの前に立ちました。

【心霊体験談】第3話 エレベーター:と言うと、彼女は軽く笑って 「だって14階まで階段なんて無理でしょ」 確かにそうだと思って、 そのときはそれ以上気にしませんでした

彼女が下向き…

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