奇怪千万からのお願い

このサイトの記事が面白かった、役に立ったと思って頂けたら、一つお願いがございます。
Amazonで何か買う予定があるとき、その前に下のボタンから入って頂いて買い物をしていただくと
サーバーの運営費と心霊スポットやパワースポットの取材費になります。

ここから入って買い物をすると、金額の数%が紹介料として私に入ります。
貴方様の支払いが増えることは一切ありません。買う物も何でも構いません。
記事をもっとたくさん増やしたいので、ご協力をお願いします。

当サイトではアマゾンアソシエイト以外のアフィリエイトは使用しません
(記事が見づらくなるから・・・)

お守りの受け方と持ち方、複数持ちの扱いから汚した時、遠方の社寺への返納とお焚き上げまで

首から下げた懸守から、いまの錦の小袋へ

大阪の四天王寺には、平安時代の懸守が国宝として伝わっている。錦で包んだ小さな筒に紐をつけて、胸の前に下げた守りだ。札を肌身に添えて持ち歩く。その形がいまのお守りの元になった。

中に入っているのは内符と呼ばれる札や木片。袋は入れ物で、祈りを込めた本体は内側にある。社寺がお守りを一体、二体と数えるのはそのせいだ。袋の柄や色が違っても、中に神仏の力を分けた札が納めてあるという点では、家の神棚に祀る札と同じ扱いになる。

神社でも寺でも、授かったら身から離さず、一年ほどで返して新しく受け直す。流れはおおむねそれで決まっている。例外は少ない。

手水を使い、拝礼を済ませてから授与所へ向かう

お守りは参拝の後。これが筋だ。

境内に着いたら鳥居の前で一礼し、参道の端を歩いて手水舎へ行く。真ん中は神さまの通り道だと言われるので、そこは空けておく。

神社本庁の案内だと、右手で柄杓を取って左手を洗い、左手に持ち替えて右手を洗う。もう一度右手に持ち替えて、左の手のひらに水を受けて口をすすぐ。柄杓に直接口はつけない。

拝礼は再拝、二拍手、一拝。神前で姿勢を正し、腰を九十度に折って二度拝む。胸の高さで手を合わせたら、右の指先を少し下にずらし、肩幅ほどに開いて二回打つ。最後にもう一度拝んで終わりだ。手をたたくときは柏の葉のように指をそろえて打ち合わせる、と神社本庁の案内には書かれていた。

このとき、どんな願いで守りを受けたいかを心の中で申し上げておくといい。名前と住所を添える人も多い。寺なら拍手は打たず、合掌して一礼する。本尊の真言や御宝号を知っていれば、そこで唱えてもかまわない。

拝み終えたら授与所へ。順番を逆にしても罰があたるわけじゃない。ただ、守りは神仏に挨拶した者に授けられる、という考え方のほうが素直だ。

授与所では「受ける」と言い、初穂料を納める

お守りは売り物じゃなく、授かる物。だから窓口では「交通安全のお守りを一体お受けしたいのですが」くらいの言い方がきれいに通る。値札に見える金額も、神社なら初穂料、寺なら志納金やお納め料という名前になっている。

財布から直接出してかまわない。小銭をそろえておくと窓口が混まずに済む。正月や縁日の授与所は列が長くなるので、受けたい守りの名前と初穂料を先に見ておくと、窓口の前で迷う時間がぐっと減る。

受け取るときは両手で。片手はやめる。袋に入れてもらったら、その日は鞄の上のほうに入れて持ち帰る。

授与所が開いている時間は社寺ごとに違う。たとえば太宰府天満宮は八時四十五分ごろから十七時ごろと案内していた。祭典で変わることもある、とのこと。夕方に着くと閉まっていることがあるので、遠出の参拝なら時刻を先に確かめておきたい。

家族の分を代わりに受けるのは問題ない。受けたらそのまま本人に渡し、渡す人の名前と願いを伝えておく。

参拝に行けない人のために、郵送で授けている社寺もある。成田山の大阪別院の明王院は、お護摩札や車のお札、お守りの郵送の案内をサイトに出していた。申し込みの仕方や初穂料の納め方は社寺ごとに違うので、案内のページか電話で確かめる。届いたら封を開けて中を確かめ、家の高い棚の前で一度手を合わせる。そこから身につけ始めればいい。

どの守りを受けるか、願いごとに一体ずつ選ぶ

授与所に並ぶ守りは願いごとに分かれている。伊勢神宮の外宮なら、御守、交通安全御守の大と小、開運鈴守、学業御守、厄除御守、安産御守、守祓、海幸守の八つ。願いがはっきりしていれば、それに合う一体を選べばいい。

迷ったら、社寺の名前だけが入った総合の守りにしておく。どれにも当てはまるので、願いを一つに絞りきれないときや、家族の分をまとめて代わりに受けるときにも選びやすい。

同じ願いで二つ受けることもある。丸亀春日神社の宮司は、肌身離さず持つものを一つ決め、もう一つは家の神棚か目線より高い清潔な場所に祀っておけばいい、と書いていた。二つとも持ち歩くより、そのほうが扱いが丁寧になる。車の守りは車の中、家内安全は家の中、身につける守りは体の近く。置き場所を先に決めてから受けると迷わない。

身につける場所は胸元、鞄の内ポケット、財布のカード入れ

お守りは身から離さないのが基本だ。神社本庁も、常に身につけて神さまのご加護をいただくものと書いていた。羽田神社の案内も、なるべく人の気に触れている状態を保てるよう、身につけておくのが好ましいという言い方をしていた。

具体的な場所は、社寺によって挙げ方が少しずつ違う。大野湊神社は鞄、財布、スーツの内ポケット。どれも毎日体の近くにあって、うっかり置き忘れることの少ない物ばかりが挙がっていたのが目についた。丸亀春日神社は鞄につける、財布に入れる、スマホケースに納める、の三つで、透明なスマホケースの裏に入れるのも大歓迎と答えていた。

避けたい場所ははっきりしている。羽田神社は、お尻のポケットに財布ごと入れるのはやめたほうがいいと書いていた。座ると下敷きになるからだ。三島神社の宮司は、鞄の奥でくしゃくしゃになったり、埃をかぶったまま放っておくのはよくない、と言っていた。小さな巾着に入れる、財布の中でも大事な場所に納める、という工夫を勧めている。

鞄の外に紐で下げる人も多い。それ自体は差し支えない。鞄の外に下げるのをやめるよう書いた社寺の案内は、今回あたった範囲では一つも見つからなかった。

ただ、雨や擦れで袋が傷みやすいのは覚えておきたい。気になるなら内側の持ち手に結ぶ。擦り切れた袋のまま一年を越すより、途中で受け直したほうが気持ちよく持てる、という人もいるだろうね。

持ち歩かない守りは白い紙を敷いた高い棚に置く

家に置いておく守りは、神棚があれば神棚へ。無ければ代わりの場所を作る。羽田神社は、神棚かタンスや本棚など高い位置に白い紙を敷いて、その上に置くよう勧めていた。頭之宮四方神社は、目線より高い位置に白い布を敷いた上、という言い方だった。

用意する物は半紙一枚か、白い無地の布を一枚。棚の上を拭いて埃を払い、半紙を広げて守りを並べる。向きに決まりを書いた案内は見当たらなかった。神田明神はお札を目通りより高い場所に、南または東向きに祀るよう書いている。

頭之宮四方神社は、しまい込まず目の届くところに出しておくのが大事だとも書いていた。引き出しの奥に入れたまま忘れる、というのがいちばん避けたい形らしい。

床の上や、人がまたぐ場所への直置きは避ける。お焚き上げの代行を受けている所の案内でも、ここは真っ先に挙がっていた。

複数の守りは一つの袋にまとめ、数を増やしすぎない

違う神社の守りを一緒に持つと神さま同士がケンカする。昔からよく言われる話だ。これには神社本庁がはっきり答えている。二〇一九年の取材で、神さま同士がケンカするということはないと考えていただいてよろしい、と。神社本庁の公式の案内も、神さまはそれぞれのご神徳をもって協力して守ってくださるので心配はいらない、と書いていた。

神社と寺の守りを一緒に持っても同じだ。受験の年に天満宮の学業守と近所の寺の守りを並べて持つ、という組み合わせも、気にせず続けてかまわない。頭之宮四方神社は、神様と仏様は喧嘩などいたしません、と言い切っている。

ただし、数を頼みにするのは勧められていない。神社本庁は、たくさん持っていれば大丈夫、と数に頼むのは望ましくない、という答え。神田明神も、複数持つ人はいるが、どうしても扱いが粗末になりがちなので極端に大量に持つのは勧めない、と書いていた。

羽田神社はもう一歩踏み込んでいて、三つ以上持つなら位の上の神さまの守りを真ん中に、と案内していた。生前に仲の悪かった神さま同士を同じポケットに入れるのもおすすめしない、と。ここは社によって考え方が分かれるところだ。気になる人だけ取り入れればいい。

持ち歩く数が増えたら、小さなポーチにまとめて入れる。輪ゴムやクリップで束ねると袋が変形し、内符を傷めることがある。束ねるのは禁物。全部を持ち歩く必要もない。頭之宮四方神社は、持ち歩かない分は神棚や高い棚に出しておけばいいとしていた。

袋の口を開けず、中の内符をのぞかない

お守りの袋は口が縫い止めてあったり、紐で固く結んであったりする。これを開けて中を見るのはやめておく。気になっても我慢。神社本庁は、お守りは尊いご存在で、しまわれているものをみだりに見るのは望ましくない、と答えている。

中の内符を取り出して別の袋に移すのも同じ理由で避ける。好きなケースに入れたいなら、袋ごと入れればいい。

人に譲るのも控える。受けた本人のための守りだから、というのが理由だ。家族に渡したいなら、初めからその人の名前で受けて渡す。

汚れたり紐が切れたりしたら、手当てか受け直しを選ぶ

毎日持ち歩いていれば、袋は擦れて汚れる。羽田神社も、普段から持ち歩いているお守りはだんだん古くなり汚れてしまう、とあっさり書いていた。それ自体は何も悪くない。守りが働いてきた跡だと思っておけばいい。

泥や飲み物で汚したときは、乾いた柔らかい布で表面の汚れを軽く押さえる。洗剤で洗ったり、水に浸けたりはしない。内符が濡れて傷むからだ。乾かすなら日陰で。

紐が切れたときの話は、元神主の人が書いている。大事なのは中身なので、自分で結び直してもいいし、新しく受け直してもいい、という答えだった。結び直すなら、袋の口がほどけないよう固く結んでおく。

袋が破れて内符が見えてしまったら、もう持ち歩かない。白い半紙で包み、受けた社寺の古札納所へ返して、新しい守りを受け直す。身代わりの守りのように、割れたり欠けたりすることが前提の守りもある。その場合も同じで、割れた物は半紙に包んで納め、受け直す。

なくしたと気づいたら、参拝して受け直す

なくしても罰はない。三島神社の宮司は、大切に思う気持ちがあればなくしたからといって罰が当たることはない、と書いていた。元神主の人は、守りが代わりに受け止めてくれたと考えて新たに受ければいい、と答えていた。

心が落ち着かないなら、受けた社寺へもう一度参る。拝礼のときに、なくしたことのお詫びと、これまで守っていただいたお礼を申し上げる。そのあと授与所で同じ守りを受け直す。

遠くて行けないなら、近くの氏神で手を合わせてお詫びとお礼を申し上げるだけでもいい。後から見つかったら、その守りは返納に回す。新しい守りとは別に、古札納所へ納めればいい。

一年、または願いが叶った日を返納の区切りにする

目安は一年。羽田神社は、有効期限は一年とされていると書き、毎年の初詣で返して新しく受けるよう勧めている。大野湊神社も、一年に一度は新しいお守りに変えてほしいとしていた。成田山新勝寺は、御護摩札を一年ほどを目安に納め、新たに受けるよう案内していた。

とはいえ一年きっかりで切れる、という話じゃない。神社本庁は、願いが叶うまで身につけても差し支えないとしている。合格祈願や縁結びなら、願いが叶ったときに返せばいい。叶わなくても区切りがついたら、ありがとうございますという思いで返す。そう答えていた。

受験の守りなら合格発表の後、安産の守りなら無事に生まれて落ち着いた頃。願いと区切りがはっきりしている守りは、その日を返す日と決めておくと迷わない。

合格や安産のお礼参りを兼ねて、受験の守りを返しに行く

願いのはっきりした守りは、お礼参りと返納を一度に済ませる。受験の守りなら合格発表の後。結果がどちらでも、区切りがついた時点で行けばいい。神社本庁の答えもそうだった。

持っていく物は、守り、白い半紙、賽銭。受験のあいだに絵馬や鉛筆のような授与品を受けていれば、それも一緒に包む。燃やせない物は外しておく。鈴など。

頭之宮四方神社は、試験の後に守りを返すとき、神社の守りは神社へ、寺の守りは寺へ返すのが望ましいと書いていた。いくつもの社寺で祈願したなら、全部を回る。遠くて回りきれない所の分は、後で書く郵送のやり方か、近くの社で返すやり方に回す。

当日は、手水を使って拝礼し、合格や無事のお礼を申し上げる。結果が望みどおりでなかったなら、これまで守っていただいたお礼だけでいい。そのあと古札納所へ。社によってはお礼参り用の案内を出している所もある。

家族が受けてくれた守りなら、受けた本人と一緒に行けると丁寧だ。無理なら、返しに行く人が代わりにお礼を申し上げればいい。

受けた社寺の古札納所へ持っていく

返す先は、受けた社寺。これがいちばん丁寧だ。神社本庁も、大野湊神社も、成田山新勝寺もそう書いていた。成田山は、古いお札は受けたところに納めるのが通例と言い、大本堂の前に納札所を置いている。太宰府天満宮の古札納所は、楼門に向かって左手前だ。

持っていくときは、守りを白い半紙に包むか、白い封筒に入れる。何体かあるなら一つにまとめていい。着いたら先に拝礼を済ませ、一年守っていただいたお礼を申し上げる。そのあと古札納所に納める。

拝礼で唱える言葉に迷ったら、神社本庁が示している略拝詞がある。原文は「祓へ給へ 清め給へ 神ながら守り給へ 幸へ給へ」。読みは、はらえたまえ、きよめたまえ、かむながらまもりたまえ、さきわえたまえ。罪や穢れを祓い清め、神の御心のままに守って幸せにしてください、というくらいの意味だ。短いので、授与所の列に並んでいるあいだにも覚えられる。

拝礼のとき、心の中で唱えればいい。声に出すなら、ほかの参拝の人の邪魔にならないくらいの小さな声で、ゆっくり一語ずつ区切って唱えるといい。

納所の横に賽銭箱や納め料の箱が置かれていることが多い。いくら入れるかは気持ちでいい。箱が見当たらないときは、社務所の窓口で古いお守りを納めたいと声をかければ、たいてい手順を教えてもらえる。元神主の人は百円程度を目安に挙げていた。星川杉山神社は、正月飾りのお焚き上げを五百円からお気持ちで受けていると書いていた。

神社の守りは神社へ、寺の守りは寺へ分けて返す

神社で受けた守りは神社に、寺で受けた守りは寺に返す。頭之宮四方神社はそう書き、複数の社寺で祈願したなら全部を回るのが望ましい、としている。

受け入れの幅は社寺によって違う。ここは要注意。八王子成田山傳法院は、成田山の札と守りだけを受け、ほかの寺社の物は受けたところへ返してほしいと案内していた。太宰府天満宮は神社以外の物を受けていない。星川杉山神社は、よその守りの処分を有料で扱っている。

反対に、どこで受けたか分からない守りや手作りの守りは、自分の返す先にまとめて頼めばいい、と頭之宮四方神社は言う。羽田神社は、遠方なら同じ神さまを祀る別の神社へ返すこともできる、としている。持っていく前に、その社寺の案内を一度見ておけば外さない。

旅先で受けた守りは、同じ神さまを祀る近くの社へ返す

旅行先で受けた守りは、また行く予定がなければ近くで返すことになる。神社本庁は、旅行先の場合は近くの神社でも差し支えないと答えていた。羽田神社は一歩細かく、同じ神さま同士なら別の神社へ返すこともできると書いている。

手順としてはこうなる。守りの袋か授与のときの紙袋を見て、受けた社の名前を確かめる。次にその社の祭神を調べる。天満宮なら菅原道真、八幡宮なら応神天皇、稲荷社なら宇迦之御魂神。家から通える範囲で、同じ祭神を祀る社を探す。

見つかったら、その社の社務所に電話を一本入れる。よその天満宮で受けた守りを納めたい、と伝えれば話は早い。受けてもらえると分かったら、半紙に包んで持っていき、拝礼してから古札納所へ納める。

同じ祭神の社が近くに無いときは、氏神に相談する。家の住所の地域を守る神社のこと。どこが氏神か分からなければ、各都道府県の神社庁に問い合わせると教えてもらえる。寺の守りなら、同じ宗派の近くの寺に聞いてみる。

遠方の社寺の守りは、電話で確かめてから郵送する

遠くて返しに行けない。そんなときの手は二つある。近くの社寺に頼むか、受けた社寺へ郵送するか。

神社本庁は、遠い場合や旅行先の場合は近くの神社でも差し支えないと答えている。神田明神も、受けた神社へ返すのが基本だが、難しければ郵送での返納や近くの神社への返納ができる場合がある、としている。

郵送するなら、最初に受けた社寺へ電話して、郵送の返納を受けているか確かめる。星川杉山神社は、郵送や宅急便での納めを受けられるか先に相談してほしいと書いていた。太宰府天満宮は、参拝が難しい人は祈願係宛てに送るよう案内していた。宛先は福岡県太宰府市宰府四丁目七番一号、太宰府天満宮の祈願係。

用意する物は、白い半紙か白い紙、一筆箋、封筒。守りを半紙で包み、一筆箋に「一年間お守りいただきありがとうございました。遠方のため郵送にて返納いたします」くらいの短いお礼を書いて添える。文面に決まりはない。短くていい。

封筒の表か送り状の品名には「古札在中」か「古いお守り在中」と書く。星川杉山神社がそう書き分けるよう頼んでいる。中身が一目で分かれば、受け取った社務所の人もほかの郵便と分けて古札の置き場へ回しやすくなるわけだ。送料は自分持ちだ。着払いは避ける。

お焚き上げ料を添えるなら、お金は現金書留で送る。普通郵便に現金は入れられない。郵便局の窓口で現金書留の封筒を買い、守りと一筆箋とお金を一緒に入れて出す。金額は三百円から千円くらいを目安に挙げる解説もあるが、決まった額はない。

もう一つ気をつけたいのは、送る先の社寺の守りだけを入れること。星川杉山神社は、届いた封筒に当社のお守りが一体も入っていなかった、という例を挙げていた。ほかの社寺の物を混ぜて送ると、向こうが困る。よその守りまで一緒に頼みたいなら、送る前の電話でそれも受けてもらえるかを聞いておき、断られたら別の返し先を探す。

年の暮れに古い守りを集め、年明けに新しく受ける

返納と受け直しを一度に済ませるなら、年末から正月にかけての段取りがいちばん楽だ。神社本庁が書いているとおり、年末に古い札を納めてお焚き上げしてもらい、新年に新しいものを受ける。守りも同じ流れに乗せればいい。

十二月に入ったら、家じゅうの守りを一か所に集める。鞄、財布、車、神棚、机の引き出し。見落としやすいのは、使わなくなった鞄に付けたままの守りだ。

集めたら受けた社寺ごとに分ける。神社と寺も分ける。どこで受けたか分からない物は一つにまとめておく。社寺ごとに半紙で包み、包みの表に鉛筆で社寺の名前を書いておくと、当日に迷わない。

受けた社寺が近いなら、年内に納めに行く。成田山のように、年の瀬にお焚き上げの護摩を修める寺もある。その日に間に合うように納めておけば、自分の守りが焚かれる火を拝みに行ける。

年が明けたら初詣。拝礼を済ませ、授与所で新しい守りを受ける。受けた守りはその日のうちに、決めておいた鞄や財布の場所に納める。持ち歩かない物は、半紙を敷き直した棚へ。

これで一年が回る。毎年同じ時期に同じ順でやっていれば、守りが家の中で行方不明になることもまず無くなる。やってみると簡単だ。暮れの大掃除のついでに家じゅうの守りを集めてしまえば、わざわざ別の日を取らなくても一回で片づいてしまう。

お焚き上げの日に合わせて納める

返した守りは、社寺でお焚き上げされる。神社本庁は、一年祀った札は年末に神社へ納めてお焚き上げをしてもらい、新年に新しい札を受けると書いていた。大野湊神社は、左義長、関東でいうどんど焼きで焚き上げると案内していた。小正月の一月十五日前後に行う所が多い。

寺では護摩の火で送ることがある。成田山新勝寺は毎年十二月二十八日に、奥山広場で納め札お焚き上げ柴灯大護摩供を修めている。一年守ってくれた不動明王の分身の札や守りを、智慧の炎にお返しして感謝を捧げる。そういう趣旨の護摩だ。二〇二五年は大小およそ三万体を焚いたと案内されていた。

お焚き上げに参列したいなら、その日の前に納めておき、当日に火を拝みに行けばいい。どんど焼きなら、正月飾りと一緒に持ち込める地域もある。

燃やせない物は受けてもらえないことがある。神田明神は、紙製や木製など燃やして問題ない物なら預かる、と書いていた。太宰府天満宮は、注連飾り、人形、ぬいぐるみを古札納所では受けていない。金具や鈴、プラスチックのついた守りは、外せる物を外すか、先に社寺に聞いておく。

返しに行けないときに家で送る

どうしても社寺へ持っていけず、郵送も受けてもらえない。そういうときに家で始末するやり方を、神職の話として紹介している記事がある。塩で清め、紙に包み、自治体の分別に従って出す、という手順だ。社寺の公式の案内ではないので、最後の手段として考えておく。

やり方はこうだ。白い半紙を一枚広げ、その上に守りを置く。粗塩をひとつまみ取り、守りの上から軽く振りかける。回数を決めた案内は見当たらなかった。半紙で包んで、一年守っていただいたお礼を心の中で申し上げる。

包んだ物は、ほかのごみと分けて袋に入れ、燃えるごみの日に出す。八王子成田山傳法院は、露店で買った縁起物について、塩を振って白い紙に包み、感謝を込めて一般のごみに出してもいいとしていた。同じ考え方で守りにも当てはめる人が多いらしい。

ただ、社寺の守りは、できる限り社寺へ返すほうがいい。近くの氏神でも受けてくれることは多い。家で送るのは、どこにも頼めなかったときの話だ。一度でも近くの神社の社務所に電話してみれば、案外あっさり預かってもらえることも多い、というのは覚えておいて損はない。

タイトルとURLをコピーしました