埼玉県さいたま市緑区に、明照寺地下道と呼ばれる場所がある。
東北自動車道の浦和料金所の真下をくぐる地下道で、名前の由来となった明照寺がすぐ近くにある。
近年、心霊スポットとしてネット上で紹介されるようになった。
今回は深夜に現地を訪れ、調査を行った。
そしてこの調査で、私は今までにない体験をすることになる。
場所と歴史









明照寺は、さいたま市緑区中野田にある曹洞宗の寺院だ。
地下道は、この寺と墓地のすぐ近くに位置している。
頭上を走る東北自動車道には、興味深い歴史がある。
この一帯にはかつて、昭和初期に短期間だけ営業していた武州鉄道という鉄道が走っていた。
その線路跡に、現在の東北自動車道が建設されたのだ。
つまりこの地下道の上は、廃線跡と高速道路が重なる土地ということになる。
地下道の真上には浦和料金所があり、深夜でも絶えず車が行き交っている。
現地調査









私が現地を訪れたのは、夜23時すぎだった。
頭上の料金所からは、深夜にもかかわらず車の走行音が絶えず聞こえてくる。
地下道の中は照明があり明るく、正直なところ、そこまで恐怖感はない。
寺と墓地のすぐ近くという立地が、スポット化のきっかけだろうか。
そんなことを考えながら、いつもの機材を使った調査を始めた。
異変が起きたのは、サーモグラフィーでトンネル内を監視していたときだった。
この場所の現地調査動画を見る埼玉県心霊スポット『明照寺地下道』 #心霊スポット
トンネルの寺と墓地側の入り口で、巨大な人のようなものが動いているのが映ったのだ。
肉眼で見ても、通常のカメラ越しでも、ソレは見えない。
サーモグラフィーでのみ映る。
この様子は動画にも記録できている。
不思議と怖さは感じなかった。
初の人型撮影成功か。
そう思い近づいてみると、さっきまでいたナニカは煙のようにスッと消えた。
アレは一体なんだったのだろうか。
語られる噂









この地下道は、近年になって全国規模の心霊情報サイトに登録された。
SNSでも紹介動画が投稿されており、埼玉の心霊スポットとして認知が広がりつつある。
ただし、この場所で何があったのかという具体的な事件や事故の記録は確認できなかった。
噂の内容も、まだ定型が固まっていない段階に見える。
考察
この場所がスポット化した理由として、私は立地の力が大きいと考えている。
寺と墓地に隣接する薄暗い地下道という組み合わせは、それだけで想像を誘う。
廃線跡の上に高速道路が走るという土地の重層性も、語りの素材になり得る。
一方で、今回のサーモグラフィーの映像については、私自身も説明がつかない。
熱源として映る以上、何らかの物理的な現象があった可能性は高い。
料金所からの排熱や気流の影響も考えられるが、人型に見えた点と、接近すると消えた点は謎のままだ。
霊だと断定するつもりはない。
ただ、機材にのみ記録される「何か」があったことは事実として残しておきたい。
アクセス情報
所在地は埼玉県さいたま市緑区中野田付近。
東北自動車道浦和料金所の直下にある。
地下道は現役の生活道路であり、通行に制限はない。
ただし周辺には寺院と墓地がある。
深夜の訪問時は騒がず、墓地への立ち入りは絶対にしないでほしい。
高速道路敷地への接近も危険なので厳禁だ。


