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神奈川県

怪談

虹の大橋の袂に、小さい引き戸があるという客(宮ヶ瀬)

三ケ木のバスターミナルで乗せた客は、荷札の付いた紺の風呂敷包みを膝に置いて言った。返す場所は決まっています、袂に小さい引き戸があるでしょう、と。
怪談

横浜外国人墓地の門が閉まったあとで

柵の反対側の端に、こちらへ背を向けて立っていた。広場の幅は、十歩ほどある。さっきまで肘が触れる距離にいたのに、いつ動いたのか。
怪談

梶ヶ谷トンネルで増えた傘

後部座席に、ビニール傘が一本、横になっていた。さっきの客のだ。いや、客は開いて帰った。俺はこの目で見ている。降ろした後も、座席を確かめた。
怪談

川崎・生田の入らずの森、裏の鍵

二時の巡回から戻って、日誌を開いた。「二時 構内 異常なし」。もう書いてある。わしの字だ。判子も押してある。零時の分は覚えている。二時の分を書いた覚えがない。
怪談

鶴見川橋梁下の地下道で、父を待った夜

地下道の口から、浜辺の歌が流れてきた。父の節だ。私は体を起こして入口を見た。誰も出てこない。母は、反響でしょ、と言った。
怪談

宮内春日神社、裏へもう一本

宮内春日神社の宵宮。拝殿裏の石の囲いを、町会の人は「裏」としか呼ばない。人の引けた深夜、御神酒を抱えて拝殿前に立つ私の耳に、裏から鐘が届いた。
怪談

夢見ヶ崎動物公園、娘がもらった蓋

娘と行った川崎の夢見ヶ崎動物公園。慰霊塔の前で娘が言った。おじさん、飲んでた。靴、履いてなかった。
実話怪談

【心霊体験談】第7話 神奈川県の心霊スポットでの体験談

実話怪談・心霊体験談「第7話 神奈川県の心霊スポットでの体験談」。XX稲荷の話をしよう。 二〇一五年の秋のことだ。 場所は神奈川県。 XX稲荷、と呼ばれる場所に行った。 これはうちのチャンネルを長く見てくれているリスナーなら、知っ…