奇怪千万からのお願い

このサイトの記事が面白かった、役に立ったと思って頂けたら、一つお願いがございます。
Amazonで何か買う予定があるとき、その前に下のボタンから入って頂いて買い物をしていただくと
サーバーの運営費と心霊スポットやパワースポットの取材費になります。

ここから入って買い物をすると、金額の数%が紹介料として私に入ります。
貴方様の支払いが増えることは一切ありません。買う物も何でも構いません。
記事をもっとたくさん増やしたいので、ご協力をお願いします。

当サイトではアマゾンアソシエイト以外のアフィリエイトは使用しません
(記事が見づらくなるから・・・)

千葉県

怪談

ホテル活魚の手前で引き返した夜と、伯母が預かった時計

長尾から連絡が来たのは、十月の初めだ。「久保が札幌から戻ってきた、金曜に飲もう」メッセージには、千葉の駅前にある居酒屋の地図がついていた。駅から歩いて五分ほどの店らしい。久保と顔を合わせるのは、十何年ぶりになる。
怪談

印西の惨殺屋敷、十七本目の杭

十月の半ばの火曜日、印西の現場に着いたのは三時四十分だった。前の現場の生け垣が長引いて、一時間近く押していた。社長からは、日が暮れる前に上がれと言われている。俺は佐倉の小さな会社で、空き家の外まわりを請け負っている。
怪談

渓谷橋で手を打つ 市原・養老渓谷の昼

「昼飯のあとは、橋を渡るな」。義兄は低い声でそう言って、卓を指の節で二度、こつこつと叩いた。養老川の水音が畳まで上がってくる、十月の昼だった。
怪談

稲毛・白幡大神のそばの借家で、二回だけ名前を呼ぶ声

名前は二回しか呼ばれていない。三回目が来ない。ばあさんの声が、頭の後ろで言う。人は二回で諦める。三回呼ぶのは用のある者だけだ。
怪談

鎌ケ谷・老婆坂の裏門に、もう一人の母が迎えに来る

陸は、門の外に立っていた。砂利道の上で、右手を横に伸ばしている。誰かと手をつないでいる形で、指が少し曲がっていた。隣には誰もいない。
怪談

津田沼の跨線橋、二十三時二十六分

隣に並ぶ市道の跨線橋の欄干に、銀色の風船が引っかかっている。紐が街灯の柱に絡んでいるらしい。風に揺れて、こちらの窓の高さまで浮いてきた。
怪談

成田・地蔵ヶ原の三叉路で、迎えに行く相手はいない

三叉路の角に地蔵が立っていた。赤い前掛けをしている。足元に缶コーヒーが並ぶ。エンジンを切ると、畑のほうで、どさっ、と鳴った。
怪談

南酒々井のバケトンまで、昼休みの散歩

通路の向こうの、明るい四角。そこに、人が立っていた。小さい。背中が丸い。逆光で、顔のあたりは白く飛んでいる。こちらを向いているかどうかは、分からない。
怪談

烏の森から届く五時の放送

チャイムが終わった。いつもならそこで切れる。今日は、女の人の声が続いた。亡くなった、友人の、と言ったきり、先は森に吸われて届かない。
怪談

コンコン神社、画面の中の八本目

孫からの顔の見える電話が、下飯田のコンコン神社からかかってきた。画面にだけ、黒い形が映っていた。