奇怪千万からのお願い

このサイトの記事が面白かった、役に立ったと思って頂けたら、一つお願いがございます。
Amazonで何か買う予定があるとき、その前に下のボタンから入って頂いて買い物をしていただくと
サーバーの運営費と心霊スポットやパワースポットの取材費になります。

ここから入って買い物をすると、金額の数%が紹介料として私に入ります。
貴方様の支払いが増えることは一切ありません。買う物も何でも構いません。
記事をもっとたくさん増やしたいので、ご協力をお願いします。

当サイトではアマゾンアソシエイト以外のアフィリエイトは使用しません
(記事が見づらくなるから・・・)

2026-09

怪談

ここだけの話

退職してからも集まる三人には、いつもの席と、いつもの話があった。ある夜、仕切りの向こうから、自分たちが口にしていない返事が聞こえた。
怪談

記念写真の真ん中

二十年ぶりの同窓会へ来た男を、友人たちはそれぞれ違う名前で呼んだ。写真を撮る係だった私は、一人ずつ確かめ始めた。
怪談

見本の手

礼装用の手袋を探す客は、試着した自分の指を見て「これ誰の手ですか」と訊いた。店員は安心させようと同じ品へ手を通す。
怪談

舞台袖の謝罪

五日前に渡された台本の謝罪を、初日の観客が先に知っていた。代役の俳優は、舞台から降りてからも同じ言葉を聞く。
怪談

土曜日のストライク

いつも球を右へ落とす大原が、三度続けてストライクを出した。喜ぶ私たちに、彼は靴の爪先を見せた。
怪談

机の下の草

村瀬さんの机の下に草が生えていた。彼女はまだ座って働いていたのに、細い踵の泥の跡だけが会社を出ていった。
怪談

黒板の先生

褒めてくれる先生が欲しくて、二人で黒板に知らない顔を描いた。文化祭の日、その先生が展示の絵を舐めていると客に言われた。
怪談

籠の下の人

荷物を載せていない籠が、重そうに下りてきた。 山田は柱の横へ立ち、吊られた籠の底を見た。みかんの箱を六つほど運べる、大きな鉄の籠だった。中は空で、側面の格子から向こうの斜面まで透けている。それでも索は深く垂れ、動力の小屋ではモータ
怪談

対岸の昼

男を降ろした岸は、帰りに振り返ると、もう水の下だった。 崖も木も沈んでいたのではない。さっきまで平らな土が続き、男が靴を鳴らして歩いていった場所を、水面が覆っていた。私は櫂を止めた。向こうの山が、湖を回るように動いていた。近くの切
怪談

獣道の担架

担架を持つ手を替えると、顔が変わった。 猪の顔だったはずなのに、右から覗くと人の頬が見えた。布をかけた頭の一部だけで、誰なのかまでは分からなかった。三谷は反対側へ回り、もう一度覗いた。黒い鼻と、短く硬い毛があった。 「そのまま見と