奇怪千万からのお願い

このサイトの記事が面白かった、役に立ったと思って頂けたら、一つお願いがございます。
Amazonで何か買う予定があるとき、その前に下のボタンから入って頂いて買い物をしていただくと
サーバーの運営費と心霊スポットやパワースポットの取材費になります。

ここから入って買い物をすると、金額の数%が紹介料として私に入ります。
貴方様の支払いが増えることは一切ありません。買う物も何でも構いません。
記事をもっとたくさん増やしたいので、ご協力をお願いします。

当サイトではアマゾンアソシエイト以外のアフィリエイトは使用しません
(記事が見づらくなるから・・・)

2026-09

怪談

白を持つ手

日曜に二局打ち、勝った方が蕎麦を奢る。そんな付き合いの相手と盤を挟んでいた時、白い石をつまむ指が、石と離れなくなった。
怪談

横になった人

敷布団を試した妻が、家具店の売場で眠ってしまった。起こさずに待つ夫は、その足元の織り目の中に、もう一人寝ている者を見つける。
怪談

足の下に置くもの

買物帰りに立ち寄った餅まきで、隣の女性と袋を分け合った。餅へ伸びた手は下がったのに、人々の足は地面へ戻らなかった。
怪談

よく聞こえるところ

半年ぶりに仲間の練習へ戻った榊は、三人の声がよく合うことにほっとした。歌い終えても、その声は部屋に残っていた。
怪談

折り目のある水

久しぶりに入った市営プールで、男が楽な泳ぎ方を教えてくれた。手本を見ようとした時、彼は水面を指でつまんでいた。
怪談

刈り終わった土地

借りていた資材置場を返す日、刈り取った草から白い穂が開いた。地主の文代が撤去を求める間にも、落ちた種の周りで緑の草が枯れていく。
怪談

中身は無事です

旅先の宿で、客の鞄が床を噛み始めた。持ち主の男は、自分の工具よりも、三つの預かり品を先に取り出そうとする。
怪談

運ぶだけ

資料展の片づけ中、展示ケースのガラス戸が枠を離れた。誰も持っていない一枚の板が、立ったまま展示室を進んでいく。
怪談

そこで伸ばす

敷物を洗うつもりだった日曜の昼、腰をかがめた私は妻に背中を押してもらった。痛くはなかった。むしろ、身体の中に余っていた場所がひらいて、ひどく楽になった。立ち上がろうとするまでは。
怪談

まだ手を合わせていない

祖父との墓参りで、まだほどいていない花の包みがごみ袋に入っていた。火をつける前に、線香は燃え尽きていた。